多くの家庭が検討している「初節句人形」。祝う意味とは?
購入済みや購入を検討している家庭が多数!

今回は、ひな人形や鎧兜といった節句人形に関するアンケートをコズレ会員の先輩ママパパに実施(*)。
その結果、初節句に節句人形を用意した家庭がほぼ半数、まだ持っていないというご家庭からも迷っているというコメントが多く聞かれました。
初めてのお節句を祝う気持ちと共に、小さい頃から節句人形を身近な存在として感じさせたい、という気持ちのご家庭が多いようです。
*「おひな様・兜・節句人形アンケート」
※調査手法:Webアンケート
※実施期間:2025.09.24-2025.10.09
※n=929
おひな様や鎧兜など節句人形に込められた意味は?

初節句は、一生に一度の行事。そもそも、おひな様や鎧兜などの節句人形にはどのような意味が込められているのでしょうか。
おひな様は女の子の、鎧兜は男の子の健やかな成長を願うもの、鯉のぼりは立身出世を願うものとして、祖父母や両親から子どもに与えられてきました。
こうした節句人形は、一般的には代々引き継ぐものではなく、子ども一人ひとりに贈るものとされています。
現代における節句人形の選び方

初節句のお祝いといえば、節句人形を飾り、親戚などが集まって食事を共にするという形式が一般的でした。
しかし、現代はライフスタイルも人それぞれ。親戚で集まるのが難しい場合はママパパと子どもだけで祝うこともあるようです。節句人形も、各家庭の状況に合わせたものが選ばれる傾向があります。
節句人形の購入を迷っている理由は?特に多いお悩みをご紹介
節句人形は欲しい!でも購入を迷う理由の1位は「飾る場所」

初節句に欠かせない節句人形ですが、アンケートでは購入を迷う声も。その理由として最も多かったのは「飾る場所やしまう場所がない」というものでした。
はるさん アパートがせまくて本当は欲しかったけど泣く泣く諦めました
この問題は、節句人形を買う際に最も悩むポイントになりそうです。
種類が多くて迷ってしまう、という悩みも

また、最近は、おひな様もさまざまな種類が販売されており、選ぶのが難しいという声も聞かれました。
いとさん 私が子どもの時のものとは全く違うようなかわいらしいデザインのものがたくさんあった
つばきさん 想像以上に一つ一つデザインや人形の表情、飾り付けなどが大きく違っており驚いた。大きさも少しずつ違っていてとても迷った
置き場所のサイズや家の雰囲気に合ったデザインはどのようなものなのか、迷う人も多いようです。
人形ごとに価格の差がどこにあるのかわからない

節句人形は決して安くない買い物であり、一生に一度しか買わない大切なもの。だからこそ、どのくらいの価格帯で選べばいいのか、相場感が分からず悩んでしまう人も少なくありません。
machiさん 費用も安くないため躊躇してしまう。
さやかさん 金銭的余裕ができたら買う予定
教えて吉徳さん!節句人形のお悩み解決!
今回は、アンケートで明らかになったおひな様や鎧兜を購入する際のお悩みを、創業300年を超える老舗人形店「吉徳(よしとく)」本店の副店長・小松淳一さんに相談してみました。

▲吉徳本店 副店長 小松さん
収納飾りよりも平飾り?!省スペースな商品選びにも意外な選択が!
まず、コズレのママパパからも声の多かった「置き場所や収納スペースが狭い」というお悩みについて。
「コンパクトなタイプをご紹介するほか、飾り台を省いておひな様本体や兜だけを飾るといったご提案をしています。」
また、収納飾り=コンパクトというイメージの方も多いと思うのですが、実はそうでもないというお話も。
「収納飾りは、小さくまとめて収納できるイメージですが、実は箱の大きさ分のスペースが確実に必要になるという面もあるんです。平飾りはバラバラにしまえるので、収納時の自由度が高いんです」

写真左側が台の中におひな様をしまえる「収納飾り」。右側の「平飾り」は、台の上におひな様などを載せるタイプ。おうちの収納状況に合わせて柔軟に選ぶのが良さそうですね。
選びにくい場合は場所→サイズ→デザインの順で。洋室に合うデザインも

「種類が多くて迷ってしまう」というお悩みには、まず、おうちのどこに飾るかを思い描くところから始めると良いそう。
「お部屋の中で“ここに置こう”という場所を決めてから、そのスペースに収まるサイズを選ぶのがおすすめです。表情がより豊かに見えるのは、やはり少し大きめの人形。余裕があれば、少しサイズアップしてみるのもいいですよ」
伝統的なものだけでなく現代的なインテリアに合う商品も多いので、よりご家庭の雰囲気に合った商品が選べそうです。
値段が気になる場合には衣裳や台で調整

お値段が気になる人は衣裳の素材などに注目。小松さんによると、価格の差は素材や作家さんによる違いが大きいそうです。
「お衣裳の素材がポリエステルなどの化繊や交織、正絹(しょうけん)かによっても価格が変わりますし、台の素材、また人形を作る作家によっても希少性が異なります。ご予算はお客様によりますが、おおよそ15万円〜20万円くらいの価格帯のものを多く購入いただいています」
同じように見えても、素材や職人の手仕事によって表情や存在感に違いが。価格に迷う場合は、こだわりたい部分をお店のスタッフに伝えることで、希望に合った提案をしてもらえます。
兄や姉、親のものがある場合は?

「上の子のひな人形があるから…」「ママやパパの節句飾りを譲ってもいい?」と悩む方も。
小松さんによれば、基本的には“一人に一つ”が節句人形の本来の形。ですが、最近は住環境や収納スペースの問題もあり、“柔軟な形”でお祝いするご家庭も増えています。
「長女さんがひな人形をお持ちでしたら、次女さんには三人官女を添えるなど、少しずつ家族の形に合わせて完成させていくのもすてきですよ」
迷ったら、伝統の吉徳店舗で相談するのがおすすめ
サイズ感や表情をしっかり確認できる実店舗購入

吉徳の店舗では、初めての人形選びでも安心して相談できるよう、スタッフの方が丁寧に案内してくれます。
「まずは飾る場所を決めてからの来店がおすすめ。飾る場所やお部屋の雰囲気に合わせて、サイズやデザインを見ていくと、自然に“これだ”というものが見つかるんです」
店頭では、著名な作家さんの作品からコンパクトなタイプまで幅広くそろっていて、「顔の表情」や「衣裳の質感」など、写真では伝わらない魅力をじっくり確かめることができます。
顔へのこだわり

吉徳は、顔の上品さや美しさにこだわりを持った人形店。
近年は、伝統的なものだけではなく、すっきりとした現代的なお顔や、しっかりメイクの華やかなタイプも登場。きっと、「うちの子に似合う!」というおひな様が見つかりますよ。
また、男の子の節句人形も、鎧兜と金太郎などの五月人形を並べて飾るのが一般的ですが、最近では鎧兜を着たお人形を購入される方も増えているそう。
プロのアドバイスをしっかり聞いて、ライフスタイルに合った節句人形選びをしたいですね。
おじいちゃんおばあちゃんも安心する老舗の納得感

おじいちゃんおばあちゃんと一緒に来店するご家族も多いのが吉徳の特徴です。
「お店で待ち合わせをして、一緒に人形を見て決める方も多いです。ご祖父母さまにとっても、『吉徳なら間違いないね』という信頼感を持っていただけるようです」
老舗として長く愛されてきた吉徳だからこそ、世代を超えて安心して選べる。そんな“家族みんなが納得できる場所”として、節句人形選びの心強い味方になってくれますよ。
まとめ
いかがでしたか?
どう選べばいいか迷う方も多い節句人形ですが、そのご家庭に合った柔軟な選び方があるということがわかったのではないでしょうか。
「身近に節句人形を感じながら成長されたお子さまがまた、ご自分の子どものために節句人形を準備する。こうして文化がつながれていくと思うんです」という小松さんの言葉に、節句人形の本質的な意味を感じることができます。
ぜひ、この機会にお店に足を運んでみてくださいね。
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