妊娠超初期(生理前)の寒気
寒気の種類

妊娠超初期には、頭痛を伴う寒気が起こることがあります。これは、先にも述べたプロゲステロンという女性ホルモンが、脳の血管を広げ、神経が刺激されて頭痛を引き起こすことがあるからです。
この場合の頭痛はほとんどが偏頭痛で、ズキンズキンと拍動するような痛みや、下を向いた時に後頭部をなぐられたような痛みを感じることがあります。
また、偏頭痛に関連して、吐き気を伴う寒気を感じることもあります。偏頭痛の合併症として最も高い確率で起こるのが吐き気で、体温の上昇に伴う寒気と同時に起こることがあります。
さらに、妊娠超初期には、めまいを伴う寒気が起こることもあります。このめまいは、貧血によるものです。妊娠すると、超初期のうちに母体の血液量が増えるようです。
しかし、最初は水分だけが増えて赤血球はそのままのため、結果的に血液が薄まって貧血の症状を起こします。このために、超初期症状としてめまいが起こることがあるのです。立ちくらみや冷や汗なども起こることがありますが、同じように貧血によるものと考えられます。
妊娠超初期に寒気が起こるのは妊娠の兆候?
これは、一概に妊娠の徴候とは言い難いものがあります。というのは、生理前の症状としても寒気が起こることがあるからです。プロゲステロンによる体温の上昇は妊娠していてもしていなくても起こりますから、結果的に寒気も、妊娠の有無にかかわらず起こるというわけです。
頭痛を伴う寒気も同様で、妊娠していなくても起こることがあります。ただし、めまいや立ちくらみに関しては、妊娠超初期症状という可能性もありますとくに普段そういった症状がない人の場合は、妊娠している可能性が高いかもしれません。
体験談:とにかく冷やさないように
OSHBIEさんからの体験談:
とにかくお腹を温めました。もともと冷え性なので、腹巻きや手首足首ウォーマーを巻いて冷やさないように過ごしました。4週目頃から便秘がひどかったので、常温の水をいつもより多く取るようにしました。
妊娠初期の寒気
妊娠初期に寒気が起こる原因
妊娠初期とは、一般的に妊娠5~6週頃(エコーで胎嚢確認後)から妊娠16週目までのことをいいます。この時期には、妊娠超初期と同様に寒気が起こることがあります。
妊娠超初期にも活発に分泌されているプロゲステロンですが、その後も胎盤形成後まで持続的に分泌されます。従って体温がやや高く保たれ、これによって寒気を起こすことがあります。
寒気の種類

妊娠超初期と同様、頭痛を伴う寒気、めまいを伴う寒気、さらに吐き気を伴う寒気があります。頭痛を伴う寒気は、つわりの症状としてもよく聞かれます。このつわりは、妊娠初期から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の作用によって起こると言われています。
また、胎児を育てるために起こる母体の急激な変化が体調不良を招くということも言われています。いずれにしても、頭痛は代表的なつわりの症状のひとつで、吐き気や寒気を伴うことが多くあります。また、つわりによって吐き気だけでなく胸焼けが起こる場合もあります。
めまいを伴う寒気も、引き続き貧血によって引き起こされます。血液の水分量に赤血球の量が追いついて貧血が治まるのは、早ければ妊娠12週頃、遅い人では妊娠中ずっと貧血の人もいます。
妊娠初期に寒気は流産の可能性?
妊娠初期に寒気がしても、それが流産につながるということはありません。ただし、すでに流産してしまっている場合、基礎体温が下がって、身体が冷えたような感じがすることはあるかもしれませんが、自覚できるほどの体温低下はほとんどないでしょう。
いずれにしろ、寒気と流産を結びつけて考えるのは間違いです。
体験談:生姜紅茶で体の中から温めた
Maritiさんからの体験談:
第一子を授かった妊娠4ヶ月(12~15週頃)は、寒い季節だったので、体が冷えないように気をつけていました。
体の中から温まるように、生姜紅茶を飲んでいました。腹巻をしたり、足首を冷やさないように靴下を重ね履きしていました。何より、健康的な生活が一番だと思い、早寝早起きするようになりました。
まとめ
寒気は、妊娠超初期から妊娠初期にかけてよく起こる症状です。寒気だけなら心配する必要はありませんので、暖かくして過ごしましょう。体調管理に注意して、健やかな妊婦生活を送ってくださいね。
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