はじめてのおつかい デビューの目安は?
年齢ではなく、子どもに合ったタイミングで
「はじめてのおつかい」を子どもに経験させたいと思った時、一番に考えることは、「何歳になったらできるか?」ではないでしょうか。
子ども一人ひとりの個性や性格が違うなかで、「何歳だからできる」と一律で線引きすることはできません。
また、住んでいる地域の交通量やどんなお店が近くにあるかによっても違ってきます。
子どもが興味を持ったタイミングで、できることから体験させていくといいですね。
同じ年齢でも、自分の意見をはっきり伝えることが出来る子、恥ずかしくて上手く話すことが出来ない子など、子どもによって性格は違います。
「何歳になったら、おつかいが出来ないとダメ」ではなく、その子の興味や性格をしっかり見極めていくことが大切です。
お子さんが年長さんなら、小学校の入学前に交通ルールを覚える練習の一つとして取り組んでみてもいいかもしれませんね。
なにができればOK?

はじめておつかいをする時、子どもの不安を少しでも減らすために、子どもに出来ていてほしい事をお話しします。
1番目に「お店までの道順や交通ルールを覚える」です。
おつかいで困ったことがあったり、不安になって家に戻ったりした時に、慣れない道や覚えてない道だと戸惑って迷子になってしまう可能性があるからです。
2番目に「レジでのお金の受け渡し方」です。
最近のレジは、自動精算レジが増えてきているので、お金を入れる場所や清算確定ボタン、お釣りが出る場所など覚えておくと戸惑うことなく清算ができると思います。
3番目に「お店の人または、お店の人の制服を覚える」です。
はじめてのおつかいで、商品を探すときや困ったことがあると「お店の人に聞いてね」と伝えると思います。
しかし、子どもはどの人がお店の人で、どの人がお客さんなのか分からない場合もあります。
もし、話しかけた人が不審者や誘拐犯だったらという問題も出てきますよね。
できるようであれば、お店の人の顔や名札を子どもに覚えてもらうと良いでしょう。
はじめてのおつかい ママパパが気をつけるポイントは?
安全には万全の確認を
子どもにとっておつかいが楽しいものになるように、何よりも安全面には気をつけましょう。
まず重要なのは、交通量や人通りのチェックです。
車や人通りは地域差があり、おつかいの難易度も変わります。
子どもが一人で歩いて危険な箇所はないか確認し、慎重に判断していきましょう。
次に、お店選びです。
おつかいに行くのは、何回も行ったことがあり、子どもの年齢にあった距離にあるお店がいいでしょう。
買い物の帰りは荷物を持って歩くので、できるだけ近いところにしましょう。
また、子どもと約束事を決めるようにしましょう。「買い物が終わったらまっすぐ家に帰る」や「知らない人に付いていかない」など約束を決めていると安心です。
最後に、おつかいに行く時間に注意しましょう。
夕方の暗くなる時間は避け、時間に余裕を持ち、早めに出発させましょう。特に、秋から冬は暗くなるのが早いので気を付けましょう。
ママパパはどうフォローする?

はじめてのおつかいで不安なのは、子どもだけではないでしょう。
親も子どものことが心配で不安になると思います。そんな時、ママやパパができることは何でしょう。
おつかいで買うものが1つでも2つでも、子どもは緊張して何を買うか忘れてしまうことがあります。
そんな時のために、子どもが分かりやすい「買い物メモ」を持たせてあげましょう。
文字が読めるなら読める字で、まだ読むことが難しい子どもには、買うものを絵で書いたメモを渡しましょう。
次に、おつかいに持っていくお金は多めに渡しましょう。
よくあるエピソードで、頼んだ物以外に別の物も買おうとして、お金が足りなかったなどあります。
また、小銭をたくさん渡して失くしたりしないよう、500円玉や千円札が望ましいでしょう。
慣れた道、慣れた店におつかいに行ったとしても危険はいっぱいです。
特に「はじめてのおつかい」なので万が一に備え、そっと子どもの後をつけて見守ってあげてくださいね。
はじめてのおつかい 年齢別(年少~年長)練習法
年少さん編
年少さんのおつかいの練習では、まずお家でお買い物ごっこをして練習を始めましょう。
最初は子どもにとってわかりやすい1円玉を使って、お金を出して物を買う経験をしていきます。
お金のやり取りを理解してきたら、値段を変えてみたり、買うものを少しずつ増やしてみたりして、子どもがお金に触れる機会をたくさん作ってあげましょう。
日頃から、お店の観察を一緒にし、「どこに何が売っているか」「値段はどこについているか」「お金を払う場所はどこか」など伝えていくとおつかいの時に、戸惑うことも少ないと思いますよ。
年中さん編
年中さんになるとできることも増えてくるので、お買い物に一緒に行く時に、たくさんお手伝いをお願いしてみましょう。
「お店の人にお金を渡す」「袋詰めしてみる」など、簡単なことから練習してみるといいですよ。
また、一緒に買い物に行っている時に、実際に自分の財布にお金を入れ、欲しいものを一つ選び、レジに並んで清算をすることも経験してみるといいと思います。
自分で支払いをすることで、「お金は使うとなくなる」「物には値段がある」「お金を払わなければ物が買えない」などお金の概念を学ぶ場になると思いますよ。
年長さん編
おつかいに興味を持ち、挑戦する子どもが増えてくるのは、年長さんの頃ではないでしょうか。
年長さんで練習していてほしいのは、お店の人と受け答えが出来るようになることです。
おつかいで困ったことがあったら一番助けになってくれるのは、お店の店員さんです。
小学校就学前のこの時期、自分の思いを言葉で伝えることは、ぜひ出来るようになってほしいことですよね。
他には、硬貨や紙幣への理解を深めていきましょう。
簡単な1円玉から始めていいので、1円が5枚で5円など数え方を覚えていきましょう。
レジ清算の際、子どもが困った時の助けになると思いますよ。
また、お金について学ぶ中で自然と数の概念に触れることが出来るので、小学校での算数にも戸惑うことなく取り組むことが出来ると思います。
まとめ
子どもの成長をたくさん感じることが出来るはじめてのおつかい。
特に大事なことは、「子どもの安全を第一番に考える」「年齢に応じた練習や大人の対応」です。
一人で全部できたから良いではなく、今の子どもの成長過程や気持ちを大事にしてくださいね。
そして、もう一つ大切なことは、失敗しても怒らないことです。
「お願いした物を買ってこなかった」「こわくなって帰ってきた」など失敗することもあると思います。
そんな時は、出来たことをしっかり褒めてあげましょう。
「おつかい」を通して、子どもの出来るようになったことを見つけ、成長を一緒に喜ぶ親子の素敵な時間にしてくださいね。
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